ShareXには、スマートイレーサーというとっても便利な機能があります。 実はScreenpressoにもあったので使い方を紹介します。控えめに言ってもとても便利です。
この機能はバージョン2で正式な機能として使えるようになっています。
Smart Eraser(スマートイレーサー)機能とは
スクショをとったあとに、画像の一部の文字を消したいときなどありませんか?モザイクやぼかしで隠すのではなくて、周辺の色と同じ色で塗りつぶして何もなかったかのように消してしまいたいときですね。
普通にやろうとすると、3~4手くらい使うことになります。
- カラーピッカーで色を調べる
- 必要であればメモにかく
- 四角を描く
- 四角形の塗りつぶす色を設定する
めったにない作業であればいいですが、何度もやろうとすると地味に面倒です。特にScreenpressoの色の選択ダイアログは、Windowsのカラーパレットがそのまま使われていて16進数のカラーコードをそのまま指定することができないです。やるとすると、16進数を10進数に変換して手入力する手間が入ります。
ShareXのSmartEraser機能
もうひとつ愛用しているキャプチャーソフトのShareXには、aserという機能がありという機能があります。直訳すると、「かしこい消しゴム」とでもいいましょうか。スクショの中の不要な部分をかっこよく消すための機能です。 動作原理はそんなに難しいものではなく「背景色と同じ色の四角形を書くことで見えなくする」だけです。実際に消しているわけではないです。
バナーや図形に埋め込まれた文字をきれいに塗りつぶすのに役立ちます。
言葉で説明するより、この動画を見てもらうと一発でイメージできます。
In the next release of ShareX, a new tool called "Smart eraser" will be added, this'll make it far easier to seamlessly "Erase" parts of your image, for example to obfuscate text.
— ShareX (@ShareX) 2020年3月17日
To test this new feature out: https://t.co/IkkLLw4DOy pic.twitter.com/1MuQaqXMGl
この機能の便利なところ
この機能のよいところは
- 背景色のカラーコードを調べる必要がない
- 調べないから手作業で設定する手間もない
- 手で作業しないから間違うこともない
塗りつぶす色がちょっとでも異なると、『そこに何かありました、ここに何か隠しました』っていうのが見え見えになります。手間がなく正確に操作ができるというのはとてもいいことです。
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こんなCoolな機能はScreenpressoにもあるべきだろうと思い、Screenpressoのチームにメールしてみたんですよ。この機能が欲しいんだけどさって。
そしたら「ベータ版に実装済みだぜベイベー」みたいな反応が返ってきたので、さっそく試してみました。
Screenpressoでの使い方
Screenpressoの場合はSmart Eraserという独立した機能があるわけではありません。いつもと同じ作業で図形を描くときに一工夫すると作った図形の色を背景色に合わせることで実現しています。
Smart Eraserを試すには色が豊富な画像が必要なので、カラーパレットのhttps://www.palettable.io/AE05B8:titleから1枚サンプルをもらってきました。
なにか、それっぽい画像を用意してください。
実際の操作方法
準備ができたら実際にやってみましょう。
まずは、ワークスペースから画像を1枚選び、画像エディタをひらきます。
左ナビにある「四角形」を1回クリックします。何色のものでも大丈夫です。
四角形を描く機能のプリセット選択画面(吹き出しのようなもの)が表示されますが、プリセット選択を無視してマウスカーソルを画像の上にもっていきます。
マウスカーソルが十字のマークになっている状態です(右下の29Dの上あたり)
この状態で、Altキーを押しながら、マウスを左クリックし、いつも通り四角形を描くだけです。 これだけで、左クリックした地点と同じ色の四角形を描くことができます。色を微調整する必要はありません。
Alt+Ctrlを押しながらマウスをクリックすると、塗りつぶしの四角を描くことができます。
枠だけ描くときは、Altキーを押しながら描きます。
塗りつぶしをしたいときは、AltキーとCtrlキーを押しながら描きます。
Shiftキーは正方形を描くときに使うキーなので使いません。Shift以外のキーを使うと覚えておきましょう。
プリセットを利用する
描いた図形の設定を毎度なおすのが面倒であれば、塗りつぶし専用のプリセットを作っておくのがいいです。影が0、塗りつぶしMax、色はなんでもよいです。
プリセットを使う場合は、
- 四角モードに入りプリセットを選ぶ
- 四角モードから抜ける(EscキーでOK)
- 一度四角モードに入り、吹き出しを表示する
- Altキーを押して図形を描く
という手順を踏めば大丈夫です。ポイントは図形プリセットの吹き出しが出ている状態でAltキー+マウスクリックをすることっぽいです。
他の図形でもできる
上の例は四角形でしたが、四角以外の図形のアノテーションでも同じことができました。 試したところ、下の6個の図形は最初のクリック地点の色を拾ってくれました。
- 矢印
- 丸
- 吹き出し
- 多角形
- フリーハンド
- ルーペ
マーカー(強調)は、色は拾ってくれますが透明度が付いてしまうので透けてる感じは残ります。
言葉で説明するのもわかりにくいので、Screenpresso版のスマートイレーサーの動画を作ってみました。
いやー、すばらしい。こんな方法があったとは。
最後に
偶然に知ってしまったShareXのSmart Eraseの機能を紹介しました。とっても久しぶりにScreenpressoの使い方・機能紹介をした気がします。 この機能は便利だし、使いこなすと作業効率がぐいっと上がると思います。ブログ用のスクショでは活躍の場は少ないかもしれません。今のお仕事系のスクショでは大活躍間違いなしです。正直なところ、パワーポイントにもほしい機能です(あるのかな?)
もし気に入ったら、このリンクからPRO版を買っていただけると助かります。
あまり関係ないですが、消しゴムおいときます。
参考にしたリンク
Pallet Table
https://www.palettable.io/AE05B8