今回は、Screenpressoのライセンスのお話です。 メジャーバージョンが2.0になったため、ライセンスについて誤解が生じている部分もありそうなので解説します。
まずは結論から
バージョン1系とバージョン2系の間で、ライセンスの方式(個数やルール、アップグレードポリシー)は一切変更になっていません。1年に1度支払いが必要になるいわゆるサブスク化(サブスクリプション化)したとか、そんなことはないです。
購入した同一のバージョンであれば、購入後に追加の費用なしでずっと使えます。
ポイントは、
- バージョン1のライセンスを買った人は、バージョン1を使い続けることができます
- バージョン2を使いたい場合、ライセンスは新規で買うか、バージョン1のライセンスをバージョン2で使えるようにアップグレードする必要があります
- アップグレードは(今は)定価の50%価格です
ScreenpressoのPRO版のライセンスについて
Screenpressoの有料版のライセンスはライフタイムライセンスと呼んでいて、1回買うと同一のメジャーバージョンに限りずっと使えます。 ここで、同一のメジャーバージョンという聞きなれない言葉を説明しないといけません。
同一のメジャーバージョンとは
製品情報(2022/7/15時点)
丸で強調したところに表示されていますが、
ソフトウェアにはバージョン番号という数値が付けられています。2022年7月時点では、Screenpressoは、2.1.3です。
3つの数値には、次のような意味があります。
- 先頭の2をメジャーバージョン
- 真ん中の1をマイナーバージョン
- 最後の数値3をパッチバージョン
バージョン番号が変わるとき
数値が3つに分かれていますが、どういうときに数値が変わるか、というと、
- ちょっとした修正が起きたらバッチバージョンが増やします
- 中規模な修正が入るとマイナーバージョンを増やします
- 大規模な改変をしたときには、メジャーバージョンを増やします
ちなみに、
パッチバージョンが10になってもマイナーバージョンが1増えるわけではなく、3つとも独立した数値です。
先頭の数値はメジャーバージョンの数値なので、ここが変わるときにはソフトウェアに大きな変更が入っています。 かなり大きな修正が入っていることもおおく、ソフトウェアとしては似ているが別のものと考えたほうがよいです。
バージョンについては、このサイトが分かりやすかったです。 dev.classmethod.jp
ライフタイムライセンスの意味
Screenpressoの有料版は「ライフタイムライセンス」となっており、一度買うと追加の費用はなく同一メジャーバージョンは一生使うことができます。 (インストール回数制限はありますが、インストールを済ませてしませば利用できなくなることはないです)
同一メジャーバージョンであれば、継続して使えるということなので、 真ん中の数値が増えるところは新規のライセンスは不要で、先頭の数値が変わるときには別のライセンスが必要ということです。
例えば1.7を買った人は、1.8, 1.9,,,1.13とソフトウェアが更新されても無料でバージョンアップして使うことができます。
現在の最新版であるバージョン2のライセンスを買った人は、2.0, 2.1,,,2.xと将来にわたりアップグレード可能です。
なので、
1.7を買った人は、2.0の有料機能を使えません。メジャーバージョンが異なるからですね。
2022年7月時点で新規に購入する人は、2.xのソフトウェア変更は無料で受けられます。いつしか3.0になるときが来たら、その時に判断が必要です。 バージョン2が発表されたのが2022年4月25日ですので、それ以前に買った人はおそらくバージョン1のライセンス保有者です。
https://www.screenpresso.com/ja/%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9/screenpresso-2-0-0/
メジャーバージョンアップ時のライセンス
ライフタイムライセンスといっても、バージョン1とバージョン2のライセンスは別物になることは説明しました。
バージョン1のライセンス保有者は、バージョン2の有料機能を使いたい場合には買いなおしが必要です。
買いなおす選択肢としては、2つあります。
- 新規でバージョン2のライセンスを買いなおす
- 50%オフ価格で、バージョン1のライセンスをバージョン2用に変えてもらう(アップグレード)
通常は、半分の価格でのアップグレードするのがよいと思います。 気を付けたい点は、50%の支払いをしてアップグレードをしても、累積のインストール回数が復活しないことです。
すでに4回インストールして残り1回の状態でアップグレードをしても、残りの回数は1回のままです。初期値の5に戻るわけではありません。 今使っているPCにインストールされているすべてのScreenpressoがバージョン2が使えるようになるので、仕方ないですね。
購入後1年以内はアップグレードが無料
PRO版のライセンスを購入した直後にバージョン2が出てしまった、という場合には救済措置があります。
購入から1年間は無料でメジャーバージョンにアップグレードできます。
2021年のブラックフライデーセールで買った人は、まだ1年以内なので無料でライセンスのアップグレードができます。
2022年の11月を過ぎると有料(そのときの価格の50%)になってしまうので、買ったひとは忘れずにやっておいてください。
メジャーバージョンが変わったときに取りうる策
ということを踏まえ、どうするのか
バージョン1のライセンスを持っている人が多いと思うので、1系から2系への変更について説明します。以下の4つから選択することになります。 これは、(何年後かわかりませんが)2.0を買ったあとに3.0が発表されたときにも同じ状況になります。
1.13を使い続ける。1系の最後のバージョン
バージョン2の新機能をあきらめ、バージョン1を使い続けます。ライフタイムライセンスを持っているのでバージョン1の有料機能も使い続けることは可能です。
ただし、これから発見される不具合や新機能は反映されない旧バージョンを使い続けることになるので、将来のどこかで問題が出る可能性があります。
例えるなら、iphone12を買ったあとにiphone13が出たけど、iphone13は買わずにiphone12は利用し続けることが可能という状態ですね。
半額でバージョンアップする
バージョン1のライセンスを持っている場合は、半額でバージョン2のライセンスへと変更することができます。
これを行うとバージョン2のライフタイムライセンスを保有していることになるので、2.1, 2.2とバージョンアップを受けられます。
追加の費用は発生してしまいますが、有料機能を継続して使いたい場合はこれになるでしょう。
例えるなら、iphone12を買ったあとに差額を払ってiphone13に機種交換する感じです。
正規の価格でライセンスを買いなおす
バージョン1の有料版とバージョン2の有料版のライセンスを別で持ちたいという場合には、新規で買いなおすこともできます。
『すでに5回インストールしていて残り回数が0であり、今後も1回以上新しいPCにインストールする可能性がある』という状況の場合には、半額でバージョンアップしても2台目(通算で6回目)にインストールできないので、アップグレードよりは買いなおしかもしれません。
例えるなら、iphone12を買ったあとにiphone13を2台持ちする感じです。
バージョン2は無料バージョンで使う
有料版を使うのをやめる選択ですね。これもありえます。買ったけどいまいち使いこなせなかったので、バージョン2は無料の範囲でいいや、という人はこちらですね。
何年かしてPC自体を買い替えて1.13が動かなくなった場合、2系を無料で使う選択肢が出てくるくらいかなと。1.13のライセンスは持っているはずなので、当面はバージョン1.13の有料機能を使っておくほうがよいかもしれません。
有料版と無料版の違いは、この記事にかきました。 screencapture.fun
まとめ
10年ぶりにメジャーバージョンアップをした結果、急にバージョンアップにお金がかかるようなメッセージが出て困惑したと思います。 これは毎年かかるものではなく、ライセンスを新バージョン用に更新するための費用なので、次のメジャーバージョンアップまで追加のお金はかかりません。
PROバージョンはお金はかかりますが、使える機能が増えるので生産性を向上させたい場合は買ってみてください。
参考URL
Screenpressoバージョン2のリリースノート
https://www.screenpresso.com/ja/%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9/screenpresso-2-0-0/
バージョン表記の各数字の意味をイラストで理解する
https://dev.classmethod.jp/articles/versoning-with-pictures/